21年7/23,24で『夏の利用体験会』開催!

2組6名が参加した今回の体験会では、「ハイキング」「みんなでの炊事」「新しい薪ストーブを囲んだ歓談」・・・と、夏のヒュッテを体験してもらうことができました!ちょっと遅くなってしまいましたが、その開催報告です。

参加者は、64回生Oさんのご両親(OB本人は来ず・・) と 、41回生Aさんご家族(父母+中学生Sくん+年中さんのGくん)。
スタッフ側は、40回生×2名と73回生(いずれも山岳部OB)。
7/23 両組とも10:31上日川峠到着のバスで来るということでバス停までお出迎え。
軽く挨拶を交わし早速ヒュッテへ。ロッジ長兵衛の脇を大菩薩嶺/大菩薩峠方面=「福ちゃん荘」方面に向かいます(通常利用時には「福ちゃん荘」前で待合せすることが多いです)。
・・・さあ、ヒュッテ到着!室内に入ると、「わあ!」とGくんから思わず声が漏れる。2Fへの階段あたりが秘密基地って感じかな?その後ヒュッテ外の富士見テーブルで皆でお弁当を食べる。
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(雲がなければあの光の先に富士山が見えるんだけど。。)

予報ではこの後雷雨とのことだったので、今日のハイキングは様子見で大菩薩峠へ。
Gくんは山登りに慣れていないとのことだったが、文句も言わずしっかりついてきてくれた。
ただ登りの途中から雷鳴がとどろきはじめ、峠についても時折ゴロゴロいっているのでこの日は無理せず引き返す。

ヒュッテに戻ってからは、ちょっと休んで夕食作り。
初顔合わせのみんなでしたが、チャキチャキと共同作業は進み、おいしいカレーができました!
その間雨は降ったりやんだりでしたが、夕飯を食べ終わる頃には何とか止んだので、みんなで外に出て花火をして楽しみました。
その後は2F富士山側にAさん一家、勝縁荘側にOさん夫妻、1Fにスタッフと分かれて就寝。
窓を開けたまま寝ると、涼しいというよりちょっと寒いくらいの夜でした。


翌朝は曇り。テキパキとお茶漬けを作ってさっとみんなで食べ、「今日こそ!」とハイキングの準備。初大菩薩のAさん一家(お母さんは高2のクラス合宿はほぼ記憶にないとのこと)は、唐松尾根~雷岩~大菩薩峠のルート(私と私の娘が同行)。そのルートは行ったことがあるOさん夫妻は石丸峠~狼平の先まで行くことにして(新OBのSくんが同行)、いざ、出発!(私の同期のSくんはお留守番)

Aさん一家は唐松尾根の急登に、徐々に「つかれた」「もうあるけない」と弱音が出てきたGくん。それでも家族のみんなやうちの娘の応援で何とか雷岩に到着!1627354481166
(唐松尾根中腹での休憩シーン)

晴れていれば富士山や南アルプスの山々が一望なのですが、この日は残念ながら。。それでも、足元に登り始めの福ちゃん荘や大菩薩湖を望む高度感はやはり何度来ても気持ちの良いものです。景色を眺めながらおやつをほおばりました。
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その後は概ね下りの道。Gくんも元気を取り戻して一気に大菩薩峠へ到着。道中はヤダヤダとなったけど、それを乗り越えて歩き切ったことが彼の自信になってくれたらいいなと思います。
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(昨日来た大菩薩峠を見つめるGくん。どんな思いだったんだろう??)

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(「ここまで自分の足で歩き切ったじゃん!すごいよ!!」)

小屋に戻ってゆっくりしていると、石丸峠~狼平に行っていたOさん達も、秘密の道から上がってきました。お疲れ様です!!

さてその後は、ヒュッテ内で使った食器などを片付けて清掃し、お昼前に解散しました。


Aさんと高校時代の先生の話で盛り上がったり、うちの娘はおにいちゃんのSくんにベタベタ。Oさんの息子さんは私と大学も同じなことが判明したり、私自身充実した2日間でした。ほぼ初めての試みで、スタッフ側も不慣れなところがあったかもしれませんが、お許しください(もっとたくさん写真撮っておけばよかった・・)。でも、楽しそうでしょ、楽しかったですよ!!
次回『秋の利用体験会』は、9/18-20開催予定です(申込締切8/29予定)。「興味はあるけど自分たちだけでちゃんと泊まれるかしら」という方、「そういうのがあるのならハイキングデビュー/小屋泊まりデビューしてみようかしら」という方、ぜひ参加を検討ください!
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(うちの娘とGくん)

以下にAさん、Oさんから参加してみてのコメントもいただきました。

■■Aさん■■■■
2021年7月23日から24日にかけて、家族4人で「夏の利用体験会」に参加しました。2000m級の山は2人の息子にとって初めての経験でしたが、山岳部OBの方に引率していただけるということで不安はありませんでした。

目標はヒュッテ、雷岩(大菩薩嶺まで往復)、大菩薩峠の周遊コース。一日目はあいにくの雨曇りで、ヒュッテと大菩薩峠の往復コースに変更となりました。霧立ち籠める峠からの帰り道、鹿の群れと遭遇するのと同時に雨が降りはじめ、幻想世界に迷い込んだかのようでした。20210723_131051

二日目は快晴、目標の大菩薩嶺周遊コースにチャレンジすることになりました。この日はOBの方のお嬢さん(年長)も加わってくれましたが、その健脚ぶりにはビックリ!前日は意気揚々としていた、うちの息子(年中)は雷岩を目前にグズりはじめました。しかし、OBの方とお嬢さんの励ましを受けてどうにか気を取り直し、周遊コースを歩き通すことができました。泣いても状況は変わらない、歩き続けるしかないという覚悟を、幼いなりに持つことができたと思います。KIMG4596

二日間を通じて、山岳部のOBの皆様、お嬢さん、一緒に体験会に参加してくださったご夫婦と、楽しく交流する時間を過ごさせていただき、家族一同感激しております。日没後のヒュッテの心地よい涼しさ、温かい薪ストーブの前での団欒、夜中の楽しい花火の時間は、忘れられない思い出となりました。皆様に心よりお礼申し上げます。
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■■Oさん■■■■
 この度はヒュッテ体験利用で大変お世話になりました。皆様にご親切にしていただき、大変楽しく過ごすことが出来ました。
 富士山は姿を見せてくれませんでしたが、稜線に雲が湧き涼しい風が吹いて、夏らしい天候の中を歩く事が出来て、素敵な山歩きでした。斉藤さんにもコースタイムを気にかけていただきながら、同行していただきとても心強かったです。
 皆さんでご飯を作って食べて寝て、「夏休み」の気分に浸ることが出来、楽しかったです。
 武蔵高校の大先輩にもお会いして、武蔵高校の歴史を繋いでいる人々とヒュッテ継続の重さを感じました。その末端に息子がいることを嬉しく思います。image0

■■Oさんからはさらに追加で以下コメントもいただきました!■■■■
私は息子が高校生の時に大菩薩ヒュッテに泊まって以来、長年ヒュッテに行くことを願い続けての実現でしたので、参加出来てとてもうれしかったです。雨に濡れた樹木も美しかったですし、その樹木に隠れるように建ち、煙突から微かな煙がたなびくヒュッテはとっても素敵でした。
今回の利用には小さなお子さん、若者、壮年以上…幅広い世代が集えたことも楽しさの一因でしょうか?一緒に狼平を歩いてくださったS君は息子がいてくれるようで、それだけで幸せな気分になりました。こんな感情は親元を巣立った息子を待つ者故の感情ですね。
武蔵の大先輩が軽乗用車を運転して山を降りて行った姿、ヒュッテ前ですれ違った細身の体に20k gの砂嚢を背負って歩いていかれた方、ストーブの入れ替え作業や水道工事をされていた方…武蔵高校の繋がりが脈々と続き卒業生が繋がっていることを知れたことが大きな喜びでした。その中心にある大菩薩ヒュッテの存在は欠かせないですね。武蔵高校の大きな財産ですから是非維持していただきたいです。
今度、いつ利用出来るかは分かりませんが、必ず再訪したいと思います。

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こんな感想をいただけるなんて、小屋番冥利につきますね~。
私にとって、ヒュッテを介した出会いはほんとうに貴重な素敵な体験です。

以上です!