次は8/20,21に利用いただいた32回生のお仲間の方からの声を共有します!
こちらのパーティもヒュッテを気に入っていただけたようで、本当にうれしいです!!

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大槻様(←対応した小屋番の名前です)
 
早速ですが、ヒュッテの感想文をMさんが書いてくれました。
ただ、HPへの投稿方法がわからなかったので、大槻さんに全文を送付させて頂きます。
また、感想文と共に写真も貼り付けて頂きたく、
大槻さんと馬場さん、向後さんがよろしいようであれば、
先日送付したヒュッテの前で撮影した集合写真を貼り付けて頂くようお願いします。
また、この後に送付する風景写真も合わせて貼り付けて頂くようお願いいたします。
お手数をおかけしますが、何とぞよろしくお願いいたします。
 
以下感想文
 
「秘密の山小屋」

 2022年8月20・21日に中野区中央中学校(H24閉校)ワンゲル部OB会有志6名で利用させていただきました。メンバーの武蔵高校OBさんからのお誘いでした。
薄い雲が広がり富士山が見え隠れする少し不安な天候の中、上日川峠に車を置き、9:00発のバスで大菩薩湖辺りの林道入り口で下車。牛奥ノ雁ヶ腹摺山から小金沢山。そこから二手に別れたりしながら小雨の中大菩薩ヒュッテに到着。この辺りは電波が届かず、別れたメンバーともヒュッテとも連絡がとれない時間はとても不安でしたが、地図に載っていない秘密の山小屋にたどり着くというミッションが冒険的でワクワクしました。
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 かつてはクラス単位で頻繁に利用していたという内部は、左右に梯子で登る2階を構えた広々とした造り。しっかりどっしりと建てられている安心感があります。現在はほとんどOBのボランティアで管理されているそうですが、小奇麗に居心地よく丁寧に維持されています。存続の危機を何度か乗り越えて、小屋を愛するOBの方々のご好意によって大切にされていることが感じられました。
 体も心もほっこりと温めてくれる薪ストーブは2代目で、80kgのストーブの入替話も小屋番さんの生体験として聞けるのだからたまりません。今回は建設当時を知る大先輩のお二人もヒュッテの語り部として同席してくださいました。国立公園内に都立高校が山小屋を建てることになった奇跡的なエピソードや、お風呂やテラスが消えていった小屋の姿の移り変わり、武蔵高校が輩出した優秀な人材の話、やまねのこと。話は尽きません。そして何より、目の前にいらっしゃる大先輩方の人生がすご過ぎました。山の武勇伝はもちろんのこと、アンデスに1か月!大病を乗り越えての今!著書の数々!深田久弥の名前も!興味津々な話題が次から次に。薪ストーブを囲みながら話は本当に尽きることなく、夜は更けて・・・・・。こうして話に聞き入っている間の、テキパキとした小屋番さんの立ち振る舞いもとても印象に残っています。少しずつ洗い物を片付けてくださり、コーヒーやスイカまでふるまっていただき、でも気づくと一緒にお酒片手に穏やかに話の中にいるのです。その只者ではない小屋番ぶりに甘えるばかりの私達でした。薪で炙ったマシュマロもなんと美味しかったことか。外は雨。明日は登山は無理だろうと、酒はひたすら進み・・・・・。
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 翌朝は5:00頃に起床。やはり小雨。しかし大先輩方はすでに峠へ出立していました。小屋番さんのコーヒーをゆっくりいただいている間に、雨があがり、あわてて支度をして大菩薩峠へ向かう。途中、早朝の眺望を満喫してきたお二人とすれ違う。私達が「登山は無理」と決め込んでいた時に、晴れると踏んで出発していた先輩方に脱帽でした。峠に出ると朝日が差し、雲海の上に流れる雲の合間に富士山も南アルプスも見えました。雷岩までのんびりと眺望を楽しんで10;00過ぎに戻り、すっかり片付いている小屋を少し掃除させてもらって、最後に玄関前で記念撮影をしてヒュッテを後にしました。
 私達は、子どもが中学生だった時の部活の縁で山を楽しんでいる仲間です。高校のOBだけでなく、部外者のその仲間も受け入れてくれる懐の大きな素敵な山小屋でした。当日までに何度も丁寧な案内をいただき、当日のワガママにも快く対応してくださいました。ヒュッテを「利用した」というよりも「歓待をうけた」ような楽しい穏やかな秘密の山小屋体験は、山の縁で繋がった夏の一夜のおとぎ話のようでした。小屋番の大槻さん、大先輩の馬場さん、向後さん、大変お世話になりました。楽しいひとときを本当にありがとうございました。  
また遊びに行きます。
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前川著